長野県飯山市で食べられている、まぼろしの蕎麦・ 富倉そば 。
普通の蕎麦とは何が違うのでしょうか?こちらの記事では、おいしさの秘密や食べられるお店を紹介します!
富倉そば とは
富倉そば(とみくらそば)とは、長野県飯山市富倉で食べられている、山ごぼうをつなぎに使う蕎麦。
「飯山市選択無形民俗文化財」に登録されています。
つなぎに使われる山ごぼうは主に「オヤマボクチ」という植物で、その葉の繊維をつなぎに使います。
オヤマボクチは、信州・奥信濃の山々に昔から自生している植物です。
アザミに似ており、葉の裏には綿毛がびっしりと生えています。つなぎに使用するためにはその綿毛を取らないといけませんが、それには多大な労力がかかります。
他につなぎを入れず、そば粉とオヤマボクチだけで蕎麦を作る事で、蕎麦を噛んだ後に蕎麦の香りがさわやかに鼻を抜けます。これが最大の魅力です。
ところで、なぜ蕎麦につなぎを入れるのでしょうか?
蕎麦は、そば粉と水だけではつながりにくく、食感もボソボソとしてしまいます。そこで通常は、水を加えるとグルテンを形成する小麦粉を使います。グルテンは粘り気があるので、それによりそばがつながるのです。
しかし、昔の山村では小麦は貴重でした。そこで小麦の代わりに独自のつなぎが考えられました。山芋がその代表です。そして、長野県飯山市ではヤマゴボウの葉が使われたのです。
「まぼろしの蕎麦」と言われる理由
さて、そんな富倉そばですが、なぜ「まぼろしの蕎麦」といわれているのでしょう?
その理由は希少性にありました。
かつて、この蕎麦はソバの実の収穫を祝う秋祭りで地域の人々にふるまわれていました。ハレの日のごちそうとして食べられていたものですが、奥信濃の人々の間でのみ食べられ、受け継がれてきました。
村の外の人は滅多に食べることが出来なかったからこそ、「まぼろしの蕎麦」といわれているんですね。
どこで食べられる?
昔は村の人しか口にできなかった富倉そばですが、インターネットが発達した現在では通販で取り寄せて食べることもできます。
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富倉そばの本店で食べたい!という方向けに、富倉そばのお店を紹介していきます!
かじか亭
富倉地区で富倉そばを食べることができる唯一のお店。
笹寿司と、お代わり自由で格安な天ぷら盛り合わせが人気です。
天ぷらはなんと1人前で300円!(2023年8月時点)
お蕎麦もリーズナブルに楽しめます。
火曜定休
まぼろしの蕎麦処 富倉そば
風情のある店内で「まぼろしの蕎麦」を食べられます。
オヤマボクチによる独特の風味の細い蕎麦が特徴。
ほぼ蕎麦粉10割の蕎麦はコシがあり、鰹節が効いたつゆと合います。
奥信濃 まぼろしのそば処 富倉そば – Google マップ
木曜定休
東京で富倉そばを食べたい
東京で富倉そばを食べられるところはあるのでしょうか?
あります!しかも都心・秋葉原に富倉そばを食べられるお店があります。
東京にありながら、山ごぼうの風味がしっかりとした蕎麦が味わえます。
気軽に入りやすく、ランチもディナーもやっています。
まとめ
(補足:長野県飯山市の「富倉そば 本店」「はしば食堂」は現在2023年9月閉店しているようです。)
いかがでしょうか?
この記事で富倉そばへの理解が深められていたら幸いです!
ではまた~!
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